「こんなに立派な善い人が こんなに一生懸命生きて、どうして、この人は幸福になれないの? しかも不幸は次々におそってくる。 それに比べ、もう一人の登場人物はどうだ。 どちらかといえば悪人なのに総てに恵まれて幸福になっていく。 ボクは善い人になる努力はおこたってよいのかな」 物語の不条理を嘆いて子供は思います。 でも、ボクは安心できないと、指の力が抜けて鉛筆も握れないタイプだ。 安心できないと、あちこち かゆくなるし、心配ごとがあれば ごはんの味もわからないし。 結局、悪い心があればボクは安心できず良い人になるより、道はないのかな。 心の晴れた日は体も元気だし曇った日は体もこごえる。 体って心をうつしたカガミのようなものだから。 子供は、しんけんに考えて思ったのでした。 |
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