子供時代に岩波文庫で読んだハイジの物語は、活字の小ささも苦にならない面白さでした。教室の子供達に今でも私はハイジの話をします。
「先生、そんなにハイジが好きなの、それならキスしたの」一年生の問に私は忙しさに我をわすれ、ついうなずいたようです。
よく日、学校帰りのこの子は私の家の前に立ち止まり、友達に向って大声でいいました「あのねー絵の先生、ハイジとキスしたんだって」